
CARDIOLOGY
循環器内科
循環器内科は、心臓や血管の病気を診る内科です。狭心症、心不全、不整脈、閉塞性動脈硬化症など、さまざまな循環器疾患があります。胸の痛みや動悸を感じたり、健康診断で心臓の異常が指摘された際などは、お気軽にご相談ください。
01
高血圧症

高血圧症は、体内を循環する血流のうち、動脈内の圧が高い状態を指します。ほとんど自覚症状はなく、放置すると動脈硬化が進み、心臓病や脳疾患などを引き起こす可能性があるため注意が必要です。原因は遺伝的要因や生活習慣、腎臓の異常 などが関与します。検査は、何度も血圧を測定し、平均値で判断します。
02
脂質異常症

脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が増え過ぎる病気です。主な3つのタイプがあり、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセライド血症です。これらが原因で動脈硬化が進み、心臓病や脳疾患 を引き起こす可能性があります。原因は運動不足やカロリーの高い食事などの生活習慣が影響します。診断は空腹時の採血で行い、血中のコレステロール値や中性脂肪値を測定します。治療には運動療法や食事療法、内服治療が行われます。
03
狭心症や心筋梗塞など心臓病全般

心臓病全般には、狭心症や心筋梗塞などがあります。検査と診断に基づいた治療が大切です。
●狭心症
狭心症は、心臓に血液を送る血管が狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液と酸素が届かなくなる病気です。主な症状は胸の痛みで、運動時や安静時に起こることがあります。
●心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓の血管内で血液が固まり、血管が詰まる状態を指します。放置すると死亡率が高い病気で、症状は胸の痛みや圧迫感、冷や汗、吐き気、呼吸困難、意識障害などがあります。
●心臓弁膜症
心臓弁膜症は、心臓の弁が壊れるか硬くなることで血流が悪くなる病気です。進行すると動悸や息切れが生じることがありますが、自覚症状がないこともあります。
●心不全
心不全は、心臓が血液を効率的に送り出せない状態を指します。急性心不全は急性疾患によるもので、慢性心不全は長期間の心臓疾患によるものです。症状は血圧低下や呼吸困難などがあります。
04
不整脈

不整脈は、急に速い脈のドキドキや動悸を感じる症状があります。原因は先天性や後天性などがあります。検査方法には、24時間心電図検査や特殊な装置を使った長期記録などがあります。治療には内服治療やカテーテルを使った焼却方法、心臓ペースメーカーの植え込みなどがあります。
05
末梢血管の動脈硬化性疾患

末梢血管の動脈硬化性疾患は、高い生活習慣病リスクと関連し、心臓病や脳疾患につながる可能性があります。自覚症状はほとんどないですが、下肢では歩行時の痛みや足に違和感が現れることがあります。原因は高血圧や糖尿病などの生活習慣病が主な要因であり、遺伝や喫煙もリスク要因として考えられます。検査にはCAVI検査や頸動脈エコー検査などがあります。